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北海道文教大学附属高等学校第一回入学式〜校長式辞〜


式辞

春の季節が立ち止って冷たい風が吹く本日ですが、「北海道文教大学附属高等学校」として初めての入学式をこのように挙行できますことは、関係各位のご支援、ご協力のおかげであり、感謝と嬉しさで心は温かく包まれております。

さて、ただいま入学を許可されました二百一名の皆さん、ご入学、おめでとうございます!北海道文教大学附属高等学校」は、学校法人 鶴岡学園の建学の精神「清正進実」【清く正しく雄々しく進め】を礎に築かれた六十有余年の歴史に新たなページとなって歩み始めることとなりました。

その最初の入学生となった皆さんに、お祝いと歓迎の気持ちを込めて言葉の花束を贈ります。

一つは魔法の言葉について、もう一つは学ぶことや夢を諦めないことについてです。

今、新品の制服に身を包み、新しい校舎へ入り、新しい教室で、クラスメートや担任の先生と初めて会いました。

「皆んなと仲良くできるだろうか?」「高校の勉強についていけるかしら?」など、「初めて」や「新しい」ことがいっぱいのこれからの高校生活に不安を感じていることと思います。実は、その不安を自分で消すことのできるのが、三つの魔法の言葉です。一つ目は、自分を大切にする言葉「大丈夫」、二つ目は、支えてくれた誰かの存在に気付ける言葉「おかげ様」、そして、三つめは感謝する言葉「有難う」です。

「今まで自分の心を作ってきたのは周りから掛けられた言葉」であり、「未来の自分の心をつくるのは、自分が発する言葉」と言われます。悪い言葉、乱暴な言葉、人を傷つける言葉、マイナスの言葉、否定的な言葉は、生きていくうえでまったく必要ありません。

この魔法の言葉「大丈夫」「おかげ様」「有難う」をシャワーのように自分に、そして誰かにも降り注いであげてください。その時に、笑顔がプラスされればさらに効果アップは間違いなしです。

さて、「おめでとう」から始まった命の誕生から15年、16年、特に、皆さんの後方に座っていらっしゃる保護者の方をはじめ、ご家族の皆様は、どれ程の深い思いで皆さんを慈しみ、育ててくださったことでしょう・・・

泣いたらおむつを替えてもらい、ミルクを与えてもらった新生児期から乳児期、歩くようになって、言葉を覚え始めた幼児期、ランドセルが大きかった小学校入学から、ランドセルが小さくなった六年間、そして中学生となり、体も心も成長し、迎えた中学校卒業式。ドキドキした高校入学試験の結果は、合格!

今、高校生となった皆さんが、魔法の言葉を伝える方は自分以外にも身近にたくさんいらっしゃいます。伝えるという行動を起こすことによって、誰かの心へ届くとともに、高校生の自分を創るスタートの第一歩になるはずです。そして、皆さんの体を構成している細胞一つ一つも、これらの言葉を聞いていて、心を強くし、ストレスに負けない自分をつくってくれます。

明日から、いえ今日から、とびっきりの笑顔で「大丈夫」「おかげ様」「有難う」の毎日を過ごしてみてください。

次に、もう一つ、学ぶことや夢を諦めないこと、についてです。

学びとは単に教科の学習だけではありません。部活動のサッカー、バスケットボールや野球、ダンスなどの他、吹奏楽部や軽音楽部、ボランティア部や製菓料理研究部などの活動にも学びがあります。また、読書や生徒会活動、ホームルーム活動にも大切な学びが詰まっています。それらに関連した夢がきっと皆さん一人一人にはあるはずです。その夢を実現するためには、学ぶことに喜びを感じながら、学び続けることが大切です。

しかし、時に「挫折」という文字が浮かぶこともあるでしょう。そんな時は、「頑張り過ぎず諦めず、頑張り過ぎず怠らず」で、淡々と現状維持に努めるだけで十分です。とにかく、学ぶことから、逃げないことです。夢とは、叶うまで努力する道そのものだからです。

そして、本校で出会えた同級生や上級生、お互いはライバルでこそあれ、敵ではなく、仲間です。悩んだ時や、つらい時にこそ、仲間と笑顔で挨拶を交わし、人間関係を創っていけば解決の糸口が見つかり、諦めることなく夢の実現に近づくことができると信じています。

また、皆さんが主体的に学ぼうとする意欲の先には、先生たちがいます。授業、部活動や各種行事等を通して、先生たちは、皆さん一人一人と真剣に関わり、きめ細やかに指導し、サポートします。

次の時代を担う皆さんが、北海道文教大学附属高等学校で学ぶ三年間で、社会に通用する実力を身に付け、人間としても大きく成長してくれることに期待しています。一緒に頑張っていきましょう。

さて、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。

皆様がお子様を健やかに育ててくださったおかげで、私は入学生二百一名に出会うことができました。このご縁に心から感謝申し上げます。

そして、皆様のお子様をはじめ、子どもたちすべてが国の宝です。その子どもたちが、将来、社会の変化にしなやかに対応し、どんな困難も乗り越えていける逞しさを持ち、夢の道を着実に歩んでいって欲しいと願うことは、保護者の皆様同様、私たち教職員にとりましても同じです。

この共有できる想いを抱きつつ、教育を担う使命と情熱を忘れずに生徒一人一人の学びを深め、確実な学力や技術が身に付くよう、教職員一丸となって教育活動に当たる所存です。

いまだ、新型コロナウイルス感染症の収束にはほど遠く、改めて安心・安全・衛生的な教育環境の整備・充実に一層努めるとともに、ご家庭とも十分に連携を図りながら、信頼を得られる学校づくりを目指して参ります。

何卒、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

結びとなりましたが、ご臨席賜りました皆様方のご健勝を祈念し、式辞といたします。

令和3年4月9日   北海道文教大学附属高等学校長 佐々木 淑子