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令和3年度 冬季休業明け校長講話

おはようございます。2022年、令和4年1月17日月曜日。
先週は大雪による交通障害等のため、2日間の臨時休校となりましたので、実質4日遅れで、新しい年になって初めての集会となりました。
皆さん、改めて・・・明けましておめでとうございます。

さて、今年の干支(えと)は「寅」、干支にはそれぞれ意味があるそうです。
寅年の中でも今年は「壬寅(みずのえとら)」といって、「陽気を孕(はら)み、春の胎動を助(たす)く」 つまり、冬が厳しいほど春の息吹は生命力にあふれ、華々しく生まれ変わる年…ということになるそうです。
昨年末からは世界中が新型コロナ「オミクロン株」の感染拡大で大変な状況となっていますが・・・
「虎舞うや コロナ収束 希望がワクチン 笑っトラ― 」と年賀状をくださったのは
林家木久扇さんからでした。添え書きには、「笑いは大切な人生の華です」とありました。
この「オミクロン株」による感染急拡大を最後にして、ウィズコロナ・アフターコロナの新しい生活に生まれ変わる節目の「寅年」になると信じて、笑いを大切に過ごせる一年にしたいと思いました。

皆さんへは、これまで同様、徹底した感染予防対策に取り組むようお願いします。もし、気が緩みかけて、「手洗いや消毒、マスク着用や黙食なども面倒だなあ~」と思った時には、「自分が感染症に罹ったら、家族は?クラスのみんなや部活動の仲間たちは?大会参加は?実習は?3月に予定されている卒業式は?」と、対象となる人の顔や場面を思い浮かべ、怠けずに真面目に感染予防対策を実行してください。
先日行われた「第100回全国高校サッカー選手権大会」男子準決勝では、関東第一高校の選手2名にコロナ感染の陽性者が出たため出場を辞退しました。準々決勝では、前々回優勝の静岡学園とのPK戦を制し、初めて全国ベスト4まで勝ち上がったチームだっただけに、選手はもちろんのこと、監督やコーチ、保護者の方々はどれほど悔しい思いをしたか・・他校のことながら想像するだけで心が痛みました。
今、主流のウイルスと報道されるオミクロン株は感染力が強いと言われていますから、市中感染が今後、増加してくれば、誰がいつどこで罹るかわからない状況となります。
皆さんの中には、通学に公共交通機関等のバス・列車等を利用する生徒も多く、いろいろな方々が利用するため不安に思うでしょうが、車内ではおしゃべりをしないとか、早めの時間帯での利用を心がけるなどの具体的な工夫もお願いします。

先日、薬剤師をしている友人からちょっといい話しを聞きました。
「マスクの中でも、口で呼吸はせずに、鼻呼吸を意識することが大切だよ。鼻呼吸だとウイルスが体内に入ることは少ないけれど、口呼吸だと喉を通って簡単に呼吸器官に入り込みやすくなり、結果、感染しやすくなるからね。
今、その友人の言葉を信じて、鼻呼吸を意識しているところです。まあ~どの方法が一番効果的な予防法や対策になるかはわかりませんが、まずは、やれることをやれるだけやってみるという気持ちで臨む、一人一人の心構えが必要です。
学校としても、この感染拡大の状況を見極めながら様々な対応をしていきますので、宜しくお願いします。

さて、先程、F高生の活躍や成果についてご紹介しましたが、そこに係わった生徒の皆さんの努力を讃えます。この努力とは、時間を使ったということです。本を読んで感想文を書き、何度か推敲してみた時間。お弁当のおかずを考え、実際に作ってみた時間。自分の担当する楽器で練習し、伴奏や仲間と合わせて一つのメロディ―を奏でた時間。朝の自主練習でシュートを何度も打ち、放課後、走り込みをしたりゲーム形式で練習した時間。などです。個々人が活躍し結果を出すことや成果をあげることばかりでなく、普段の努力にも、すべてに時間が必要です。
いま、皆さんが持っている「スコラ手帳」は、スケジュールなどを記入することによって、学習状況を把握し、時間を意識する習慣や考える習慣などを育むことを目的としています。スコラ手帳を上手に活用していますか?

そこで、今日は、時間の使い方、特に、隙間時間の活用についてお話しします。学校にいる時の隙間時間としてまず挙げられるのは、授業と授業の間にある休み時間10分間です。有効活用の仕方の一例ですが・・・

・前の授業が終わったらすぐ次の授業で必要な教科書・ノート・筆記用具を机の上に出し、教科書・ノートを開く。これで1分。その後、お手洗いに行き、教室へ戻ったら
・前回の授業では何をしたかな?と広げた教科書やノートを確認してみる。これは立派な復習です。これで、頭のスタートが早くなります。
・ついでに今日やるところをサラッと目を通しておく。これで「ちょこっと予習」も可能です。これだけでも頭を切り替え、授業に臨む態勢は完璧となります。

たった10分間の休み時間のうちの3分でもこのような時間に活用できたら、一日、約20分は確保できます。いままで何気なく過ごしていた時間も、一週間で100分、1時間40分が生み出されることになります。

また、朝の登校時間も隙間時間の一つです。列車に乗っている時間や歩いている時間、頭の中で考えることは自由ですから、今日のお天気をアナウンサーのように表現してみたり、一人尻取りをして語彙力を鍛えたり、歩数を数えたり、出会う人で眼鏡をかけているのは何人か数えたりするなど、些細なことですが、それだけでも頭は活性化するそうです。
私は、一日24時間のうち睡眠時間などの8時間を引いた16時間を活動の時間と考えていて、さらにそのうちの8時間は労働時間のどこかで生まれる隙間時間を活用しています。夏であれば敷地内や通学路のごみ拾いをしたりと、隙間時間を意識して動いているところです。
誰にでも平等に、一日24時間が与えられていますが、「時間は創り出すもの、忙しい人ほど時間の使い方が上手い!」と言われます。この時間の積み重ねこそが人生であり、その人によって時間の使い方が違うため、それぞれの人生が異なり、いろいろな生き方が生まれるのも当然だと言えます。
是非、皆さんが活動している時間の使い方を考え、次の行動の変化に繋げてみてください。

今日は、感染予防対策の一層の徹底についてと、時間の使い方の工夫についてお話ししました。
これからの一年、一日一日、一時間一時間、一分一秒が皆さんにとって、有意義な時間となり、健康でワクワクと心弾み、自分らしく過ごすことができるよう、そして、今年も皆さんが生きていることに感謝し、周りで支えてくれている人に感謝し、笑顔がいっぱい花開く年になるよう、祈っています。

これで冬休み明け講話を終わります。