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令和4年度 夏休み前校長講話

皆さん、こんにちは!
令和4年7月25日 月曜日 夏休み前の講話を始めます。

暑くなってきましたが、皆さんの心とからだの調子はいかがですか?

さて、令和4年度は、恵庭キャンパスに移転し2年目、学校法人鶴岡学園創立80周年の節目の年となりました。
4月からの4か月間、学校全体としては大きな事故や災害にも遭わず、また、少しずつ3年前の当たり前の行事や活動ができる日々であったことに感謝しています。
振り返ると
●4月、着任式では新たに6名の教職員を、入学式では144名の新1年生を迎えました。授業参観日には多くの保護者の方々がいらっしゃいました。このころから体育系部活動の春季大会やリーグ戦も始まりました。
●5月、連休明けから少しずつコロナ感染者数が減少し、各種大会では観客を入れての開催も増えてきました。5月は内科検診や心電図検査など各種検診も実施され、健康の状況を知る期間にもなりました。
●6月は、特別な取組が多くありました。6月8日の学園創立の日には80周年記念式典が人数を限って行われ、本校生徒を代表して2年2組赤根君が未来へのメッセージを堂々と発表してくれました。
その後は、1年生にとっては高校入学後初の前期中間考査もあり、他にはネットトラブル防止講話や避難訓練も行われました。
また、学園創立80周年特別授業として、バレーボール元全日本選手の越川優さんを講師としてお招きし、技術指導を行ってもらいました。
さらに、全国都市緑化北海道フェア「ガーデンフェスタ2022」が恵庭市「はなふる」を中心に開催されました。製菓料理研究部による市内のお店と連携したコラボメニューの開発、園芸部による花植え、また、ステージ発表では猛暑の中でしたが、吹奏楽部・軽音楽部の演奏のほか、開催期間中のボランティア部やレバンガ北海道U18選手によるお手伝いなど、このガーデンフェスタに多くの本校生が関わりました。おかげ様で来場者は30万人を超えたそうで、昨日、無事閉幕しました。ちなみに、次年度は、杜の都、仙台市で開催されます。
●7月は、何といっても学校祭が記憶に新しいところです。3年ぶり、そしてF高となって初めての開催となり、戸惑うことも多かった中、企画運営した生徒会執行部の皆さんの頑張りは大きく、それに応えるかのように、有志を始め、全校生徒が一丸となってF高祭を盛り上げてくれました。各クラスでは様々な部門に取り組み、笑顔の熱いエネルギーを感じた、まさに「笑顔満祭」の2日間となりました。本当にご苦労様でした。

また、放課後や土日など部活動でもF高生の活躍が光りました。
●男子サッカー部は人数も増え、コロナ対策を講じながら、グループごとの練習に励み、勝ちを経験する機会も多くなってきました。春季地区大会ではベスト8、高体連地区大会ではベスト16、道央リーグは今のところ、トップチーム・セカンドチームとも首位をキープしています。男子サッカー部は特に今年は、出場できる喜びを感じながら試合に臨んでいることと思います。
●女子サッカー部は高体連全道大会で2年ぶり5度目の全道優勝を成し遂げ、インターハイ出場、すでに会場の四国徳島県へ着いていますが、明日からの試合に臨むことになっています。
●男子バスケットボール部は、春季大会・高体連大会とも初戦で敗れましたが、その後は少ない部員数でも、黙々と練習する姿には好感を持って見ています。
●女子バスケットボール部は、新しいユニフォームで臨んだ各大会では、けが人も出たりと万全の環境ではなかったにも関わらず、自分たちが持てる力を精一杯発揮してくれました。昨日は恵庭北高校との練習試合で勝利し、チームワークの良いパス回しを見させてもらいました。
●硬式野球部は、春季支部大会で貴重な一勝をあげ、円山球場でF高の校歌を流すことができました。夏の大会は残念でしたが、日々の練習、たゆまぬ努力は、必ずや次の勝利に結びつきます。勝つと信じて練習するのみです。
●ダンス部は個人練習も積み重ねながら、さまざまな出場の機会を増やしてきました。4月のウエルカムライブの実施のほか、USAチアリーディングダンスフェスチィバルへの出場、F高祭でもステージを華やかにしてくれました。
●レバンガ北海道U18は、クラブチームとして本格的な大会等が開催される環境となり、恵庭市体育館でも行われたリージョナル北地区で優勝し、エリート6へ駒を進めました。個人では、内藤耀悠君がU17日本代表選手に選ばれ、カタールで開催されたアジアカップに出場し日本は2位となり、続くスペインでのワールドカップでも経験してきたところです。
●吹奏楽部は、新入生ウエルカムコンサートを始め、恵庭市のイベントに参加するほか、来月8月5日には全日本吹奏楽コンクール北海道予選 札幌地区大会にC編成の部で出場することになっています。この頃、耳を澄ますと、日々の練習の成果が音色のハーモニーに繋がって校長室に心地よく聴こえてきます。
●軽音楽部は、吹奏楽部と同様、恵庭市のイベントに参加するほか、新入学生歓迎ミニライブを実施してくれました。それぞれのグループらしさを表現してくれています。
●茶道部は、毎週木曜日には、外部講師の伊藤先生から手ほどきを受け、学校祭ではお茶席を設け、お点前を披露することもできました。
●製菓料理研究部は、4月から本格的に活動が始まり、放課後、調理室に残って試作している場面を多く目にするようになりました。先程話した、ガーデンフェスタのコラボメニューの開発については、協力してくれた2つのお店や恵庭市からも高い評価をいただきました。
●写真創作部は、日常の場面や自然物、風景などを対象とし写真撮影する他、行事の時もその記録のために撮影してくれています。今年は校内にて作品を展示したり、高文連写真撮影会にも参加しています。
●園芸部は、玄関先の花壇の手入れ、水やりを欠かさず行っています。また、隣にある畑の作物も少しずつ増えてきました。ガーデンフェスタの花植えや会場内の花の手入れのお手伝いにも一所懸命でした。
●ボランティア部も、ガーデンフェスタ イベント会場ボランティアを土日で行ってくれました。これからも奉仕の気持ちを忘れない活動をしてくれると期待しています。
●放送局の皆さんは、毎日、昼休みに音楽をかけてくれました。いつもなら大きな声で歌って覚えるF高の校歌を4月、5月と流してくれたお陰で覚える機会を作ってくれてとても有難かったです。
さらに、
●食物科では、各種コンテストにも積極的に挑戦し、3年4組 瀬林さん、竹下さんペアで応募した【パテェシエロワイヤルコンクール】では決勝に残るなどの結果も出しています。

この他、放課後の学習に関しては「講習」や「ドリカムROOM」があります。それぞれの進路実現に向けて頑張っている生徒の姿があります。学習習慣を身に付けることは、進路において可能性を拡げることに繋がります。取り組んでいる生徒の皆さんの夏休みの成果にも期待しています。

こうして振り返った4か月間、皆さんの活動も元に戻ってきましたが、新型コロナウイルス感染症が拡大していた期間が長かったために、毎年やっていたことが引継がれず、身体も慣れていないことも多く、一つ一つの行事ごとに相当な疲れが出てきているのも事実です。この夏休みに、心と身体の健康を取り戻すことの他、先程、指導部長の話した「夏季休業中の生活心得」について、頭で理解したら行動に反映させてください。

私からはその中で、特に2つのお願いをしておきます。
一つ目は、新型コロナ感染防止についてです。報道でも言われているとおり、BA-5という変異株は感染力が強く、若い年齢層で感染拡大しています。手洗い、検温、黙食などの徹底と、熱中症予防に努めながらマスクを着用することが重要です。
自身の身体はもちろんのこと、家族や友人、部活動の仲間の健康を守るためにも、出かける機会が多くなるこの夏休みには、特に、気を緩めずに感染予防対策をしっかり行って元気に過ごしてください。
二つ目は水の事故防止についてです。私が勤めた高校では、3年男子生徒が家族と一緒に海へ遊びに行き、おぼれて亡くなったという事故がありました。ちょうどお盆でした。その時の親御さんの悲しみは言葉にできない程、深く、また、同級生たちのショックも、とても大きかったです。学校ではカウンセラーの方に依頼し、何十人もの生徒に対してカウンセリングをしてもらいましたが、卒業まで続きました。私自身もその時の悲しみを今でも心の中に抱えています。
実は、その前の年も、その高校では、3名の男子サッカー部員を海難事故で亡くしていたので2年連続となりました。その3名は、サッカー部の練習のあと、みんなで海へ行こうということになり小樽へ行き、遊泳区域以外の海に入り、離岸流に流され亡くなったということでした。海上保安庁の方にお聞きすると、海に近い学校の生徒より、山に近い地域の生徒の方が、海の事故に巻き込まれる確率が高いとのことでした。暑くなる夏休み、海や川での遊びに出かけることもあるでしょうが、十分注意してください。その他にも、交通事故やケガなどにも十分に気を付けてこの夏休みを過ごしてださいね。

さあ~明日から23日間の夏休みです。
命を大切にして夏休みを過ごし、元気な笑顔を8月18日に見せてもらえることを楽しみにしています。
今回もみなさんにお伝えします。
生きていることは奇跡的なことで、人生それだけで満点です。

これまで、さまざまな思いを抱きながらも、いつも元気に明るく学校に来てくれた生徒の皆さん、そして、毎日忙しい中、頑張ってくれている先生方に心から感謝します。
本当に有難う!

これで夏休み前の講話を終わります。