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令和5年度 始業式 校長講話

皆さん おはようございます。
令和5年4月8日(土曜日)令和5年度始業に当たっての講話を始めます。

いよいよ、新しい年度が始まりました。皆さんが元気に登校してきた姿を見て、ほっとしながら嬉しく思っています。修了式の際にお話しましたが、この春休みのうちに、目標を立てて勉強の体制をつくり、実行・行動できたでしょうか?三日坊主だった人も、繰り返し挑戦する糸口を発見しましたか?
さて、今年度は、新2年生、142名、新3年生、185名、そして、本日午後、入学式を迎える新入生は159名、合計486名の全校生徒と、講師の先生方を含め48名の教職員でスタートします。生徒数は定員480名を超え、F高はさらに活気ある高校へ進化し続けることとなりました。
新しく入学してくる後輩の1年生たちへ、先輩としての権威を示すのは「優しさ」です。「優しさ」は他人にいくらあげても減らないもので、次から次へとあふれ出てくる心です。「優しさ」を出し惜しみせず、丁寧に教えてあげたり、一人一人にしっかり教えてあげたりしてください。そうすることによって、実は自分自身もまた学ぶ機会を得ることができます。「学ぶことは発見であり、教えることは二度学ぶことである。」の格言通りです。

さて、この春休みに私は6冊の本と出会い読み切ることができました。どの本も好奇心をくすぐる本でしたが、その中の一冊、久田未蘭著(学研出版)『自分を愛して、願いをどんどん叶える「幸せ」の法則』という本はとても面白かったです。と言うのも、本に書かれてあったことは私が経験したことと同じだったからです。今日はそのことについてお話します。
久田さんは、自分の願いと幸せを叶えていくためには、日頃、意識することのない、つまり無意識の「潜在意識」の活用が大きなカギになる!と言います。
ちょっと抜粋・要約して読みます。

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意識には無意識や自覚のない「潜在意識」と、意識する、自覚している意識の「顕在意識」があります。
意識している「顕在意識」は、海に浮かぶ氷山で例えるなら、表に出ている10%程で、残りの90%は、無意識の「潜在意識」です。
見えていない無意識の「潜在意識」ですが、私たちの価値観は、この「潜在意識」で動いていて、環境や親、祖父母や先生や友人など、関係あるすべての人たちから影響を受けて形成されます。ですから、親に「あなたは何をやっても駄目だね。」と言われ続けて育てられると、あなたの「潜在意識」は「自分は何をやってもダメな人間」とインプットされ、挑戦することをすぐに諦めてしまう人間になってしまいます。また、100点を取った時だけ褒められると、条件付きの自己承認しかインプットされないので、いつも完璧を求め、苦しむことになります。また、友人からいじめられた経験があれば、「自分はいじめられる人間だ」とインプットされ、新しい環境になっても自信がなく、びくびくして臆病な人間になってしまいます。
逆に、無条件の愛情で育てられると、「自分が自分であること自体に価値がある」とインプットされ、あなたは自信と勇気をもっていろいろなことに挑戦していけます。
このように、私たちはもとの性格に加えて、小さい頃にインプットされた「潜在意識」によって行動したり選択したりしていますが、そのことに気が付いていません。90%は自覚がなく、自覚があるのが10%ですから、私たちが気付いていないのは、当然と言えます。
では、小さい頃に形成された、この「潜在意識」は変えられないのでしょうか?
・・・いえ、変えられます。
実は、「潜在意識」はあとからでも、自分で上書きできるのです。誰もが「潜在意識」を上書きして、自分の人生を思うように、創り上げていくことができるのです。

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と書かれています。
それならその方法は?と読み進めると、その方法はいくつかありました。
まずは、ありのままの自分を認め、自分の存在価値をあなた自身が信じること。
言葉として「私は私であることで人から愛される」「私は私であることで認められる」「私は私であることに存在価値がある」と頭の中で唱えてみる方法です。
また、本当に叶えたい願いや幸せがあったら、それを紙に書いてそれらが叶っていると強く思うことです。と、ありました。

実は、数十年前に私は「夢ノート」なるものを作り、叶えたいことを洗い出して書き込んでいました。ずいぶん前のことで忘れていましたが、つい最近、そのノートを見つけ開いてみて、本当にビックリしました。この本に書かれていたとおり、その中の項目がほとんど叶っているんです。例えば、「札幌市内のJR駅や地下鉄の近くのマンションに住んでいる。」→ 叶っています。「退職後も仕事をしている。」→ 叶っています。「実業家・講演家の中村文昭さんのお話を聴いて感動する。」→ 一昨年、叶いました。もっとも驚いたのが、「ラジオやテレビに出て、教育のことを話している」→ これも叶っています。・・・・・不思議ですよね。

自分を分析すると、私は以前からプラス志向であり「根拠のない自信」を持っていることに気付きました。なぜかわかりませんが、トラブルや困難な問題に遭遇しても「私は絶対、解決できる」「私は大丈夫」と思い、言霊を信じて常に口に出していました。
また、他人を受け入れることが苦にならない人間だと思っています。自分自身が完璧ではないので、常に出会った人から学ぼうとしているからかもしれません。もちろん生徒の皆さんから学ぶこともたくさんあります。また、欠点があると思える相手でも欠点の見方を変えてみたり、相手が生きてきた背景を想像したり、そして、他人を変えるより自分が変わった方が楽だ!と考えて、人と付き合っています。だから、多くの方々、普通なら知り合えない世界の方々からもご縁をいただいているのだと思います。
私のこのように考えてきた癖は、日常的に身に付き、無意識のうちに「潜在意識」に上書きされ、良い方向、私が望む方向へ物事が進むのだと思いました。
皆さんも令和5年度、自分の「潜在意識」の上書きに挑戦してみませんか?

さて、令和5年度も、感染症などの不安は残りますが、感染防止対策は継続です。各自の健康管理・マスクの着用については、意思を持って判断し、責任ある行動にしましょう。

皆さんには今年度も「生きていることは奇跡的なことで、人生それだけで満点です。」のメッセージをお伝えします。
そして、『生きていることに感謝し、笑顔と礼儀正しい挨拶を忘れずに、自分を好きになる1年、自分の願いを実現できる1年にして欲しい!』と願っています。
これで、令和5年度 北海道文教大学附属高等学校 始業式の講話を終わります。

※ 校長が春休みに読んだ本6冊
◎学研社:久田未蘭(ひさだ みらん)著『自分を愛して、願いをどんどん叶える「幸せ」の法則』
◎文響社:水野敬也(みずの けいや)著『夢をかなえるゾウ1』1
◎ 〃 『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』
◎ 〃 『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』
◎ 〃 『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』
◎アスコム:西 剛志(にし たけゆき)著『80歳でも脳が老化しない人がやってい
ること』