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令和5年度 冬季休業明け 校長講話

おはようございます。
西暦2024年、皇紀2684年、令和6年、今朝、皆さんが元気に登校してくれて嬉しいです。一日遅れとなりましたが、本日1月17日(水)が今年のF高の始まりの日となりました。

いま、紹介されたとおり、読書感想文や冬季休業中に部活動等で成果をあげた皆さん、本当におめでとうございました。その他の部活動の皆さんも、体育館等での室内練習に励んでいましたし、食物科の皆さんは製菓衛生師国家試験合格を目指し、Cネットでの講座を受講しました。さらに、大学入学共通テストへ挑戦した人は、家庭でも休まずに勉強し、学校でも真剣に勉強している姿を多く見ました。皆さんの頑張りは、きっと「大学合格」という実が結ぶことにつながると信じています。

ところで、今年は元旦から能登半島地震が起き、2日には新千歳空港から飛び立った旅客機が海上保安庁の飛行機と衝突し炎上するなど、災害や事故からの年明けとなりました。これらにより多数の犠牲者も出て心が痛みます。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、未だ余震が続き雨による土砂崩れなどの心配がある中、避難生活を強いられている方々の健康と、一日も早い復旧と復興を願っているところです。
この災害に遭われた石川県や新潟県などの方々に対し、私は何をしたらよいかと考えました。直接のお手伝いはできないけれど少しでも・・・と思い、出向いた先の商業施設や赤十字支援の募金箱へは必ず募金するように心がけた年明けでした。
皆さんには、災害はいつでも、どこでも起こりうることを心に留め、改めて防災について考え、命を守る行動をしてくれると期待しています。

さて、私は、このお休みには恒例となる読書週間なる時間を作り、この度は7冊の本を読みました。
特に、高齢者専門の精神科医である和田秀樹さんが書いた「60歳からはやりたい放題」という本は面白かったです。続編の「60歳からはやりたい放題~実践編~」や「100歳の超え方」という本も立て続けに読みました。「我慢しない食事こそ健康の源」とか「若作りで老化を食い止めよう」とか、興味津々のコツがあれこれ紹介されていました。
「えっ!校長先生は何歳まで生きるつもり?」と思われたと思いますが、私は校長という仕事以外でも、90歳まであと25年は現役で働き、つまり社会貢献をいっぱいして、91歳になったら、少し入院してから死ねたらいいなあ~という人生の閉じ方の理想を、このごろ周りの方々に話しています。この本に書かれた『老化は冒険である』という言葉に励まされました。これから柔軟性のある高齢者になって、挑戦の毎日を感謝の笑顔で過ごしながら長生きを楽しみたい!と思っています。
ついでにいうと、私のお葬式は盛大にやってもらい、これまで出会った方々の名刺交換の場、交流の場にして欲しいと娘たち3人には伝えています。教育の分野ばかりでなく、いろいろな世界の方々と知り合ってご縁をいただいている人生ですから、「淑子先生は、こんな方々とも知り合いだったんだ!」と思って皆さんがそれぞれに名刺交換できたら、これこそが、私の最期の社会貢献の場になるなあ~と思っている訳です。「長生き万歳!」で生き抜きたいと思っています。

さて、他にもとても興味をそそられる本がありました。
それは「最強の身体能力~プロが実践する脱力スキルの鍛え方~」という本です。書いたのは スポーツトレーナー・フィジカルコーチ・理学療法士の中島 崇さんという方です。スポーツする人の身体作りには「脱力」(力をぬくこと)が大切だという内容の本で、「脱力はセンスではなくスキルである。」と言い切っています。「肩甲骨や背骨、股関節のリキミをコントロールできれば 恐ろしくパフォーマンスが上がる」と書かれてあり、ケガしやすい人や試合や大会本番に思うように力を発揮できない人には是非オススメしたい本です。

また、もう一冊は、音楽プロジューサーで知られるつんくさんが書いた「凡人が天才に勝つ方法」という本です。その中には、「自分が凡人であると認めること」や「天才でなくても凡人の先頭には立てる」など、気持ちが楽になる内容が書かれてありました。また、つんくさんがヒットメーカーと呼ばれるほど成功した秘訣とは「数をこなすこと」や「好きなことを追求すること」などの前向きな行動があったようです。わかりやすく読みやすい本でもありました。

今日は、著者 和田秀樹さん中島 崇さんつんくさんの書いた本を紹介しましたが、これらの本に興味を持った皆さんには、校長室でお貸ししますので、是非、おいでください。お待ちしています。

いよいよ3年生にとっては登校できる日数も2週間あまり…3月1日には卒業式です。進路が決まった人も決まっていない人も、3年間を共にしてきた仲間と、高校生として一緒に過ごせる時間もあと少しです。大切にしてください。
そして、1、2年生の良き手本の先輩として、汗を流した部活動の先輩として、大人に一番近い先輩として、皆さんが実行してきた挨拶など礼儀正しい姿をしっかりと伝えて欲しいと願っています。

2年生は、最上級生としてF高をけん引するリーダーになる年です。本格的な進路への挑戦や努力の日々が続いていきます。皆に与えられた1日24時間をどのように過ごしていくかが、これからの自分の道に直結してきます。自分を見つめ直し、他人に対して理屈をこねてみたり人のせいにしたりせず、よく反省し過ごして欲しいと思います。また、苦しいことも面白がって、楽しみながら成長していって欲しいとも思います。

1年生は基礎まとめの時期です。F高に入学して約一年、身に付いた力、成長できたことを客観視し、将来の自分の姿をイメージしてみてください。2年生になればクラスが変わり、友人関係も変わり、勉強内容も変わります。いろいろ起こる迷いや悩みもすべてがあなたの力になります。ただし、あまり考え過ぎずに大人に相談しましょう!親でも家族でも、先生でも誰でもいいので相談してみましょう。きっと誰かが話を聴いてくれます。一番よくないのは、誰にも相談せず、一人だけで考えて後ろ向きになり、逃げようと思うことです。物事はシンプルに考え、何事もちょっとずつでいいから取り組んでみること、頑張り続けてみることが大切です。頑張れ1年生!

今年は辰年で架空の動物の年とも言われますが、のぼり龍のように、大きな夢の実現を目指し、てっぺんに向かって飛躍できる年です。しかし健康でないと飛べません。自分の身体の声に耳を傾け、自分の心ともしっかり向き合って生活していきましょう。

最後となりますが、いつものメッセージ「生きていることは奇跡的なことで、人生それだけで満点です。」を伝え、皆さんにとって、感謝と笑顔のあふれる一年になるよう祈っています。

以上で、令和6年 始まりに当たっての講話を終わります。